ブラウザ拡張機能 × AIで「2日かかっていた全店舗のお知らせ更新」をワンクリック化した話
【みんなのAI活用 vol.001】ゲスト:サウスさん(全国展開する小売グループ EC運営担当)
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KEITOと一緒にAI活用を学ぼう!
「みんなのAI活用」は、いろんな業種・職種・プライベートのAI活用を、KEITOと一緒に学んでいくシリーズです。
現場でしか出てこないリアルなAI活用事例を集めていきます。
今回のゲストは、全国展開する小売グループでEC運営を担当しているサウスさん。
「数人で2日かけていた単純作業」が、AIとブラウザ拡張機能によって”ワンクリックで終わる仕事”に変わった事例を紹介してもらいます。
サウスさんのプロフィール
全国展開する小売グループで、モール型ECサイトの運営を担当。
店舗ごとに分かれた管理画面でのお知らせ更新など、EC運営に関わる実務を行っている。Excelや業務改善が得意で、Power Automate DesktopやAI、Chrome拡張を活用した自動化にも取り組んでいる。
今回のテーマ
今回のテーマは、『AI × ブラウザ拡張機能で、全店舗のお知らせ更新作業をワンクリック化した』話。
それでは、さっそく聞いていきます。
Q. 今回はどのようなAI活用を紹介してくれますか?
KEITO:
サウスさん、今日はよろしくお願いします。まずはどんなAI活用を紹介してもらえるんでしょうか?
サウス:
全国100店舗以上のECサイトに同じお知らせを掲載する作業を、ワンクリックで終わるようにした話です。
これまではシステムメンテナンスのたびに、店舗ごとに分かれた管理画面を開き、お知らせ文を貼り付け、表示期間を設定して保存する、という流れを100店舗分繰り返していました。
数人で分担しても2日ほどかかる地味に重い作業で、「これ人間がやる必要あるのかな」とずっと感じていたんです。
そこでAIとブラウザ拡張機能を組み合わせ、一連の操作を自動入力できる仕組みを作りました。
今ではボタンを一度押して30分ほど放置すれば、すべての店舗の更新が完了しています。
Q. それはどうやってやるんですか?
KEITO:
めちゃくちゃ便利ですね。しかも”ブラウザ上の単純作業”って、多くの会社で残っていますよね。これはどうやって作ったんですか?
サウスさん:
実は、以前からPower Automate Desktopなどを使って、自動化は色々とやっていたんですよね。
ただこのお知らせ業務を管理する画面がリモート接続の特殊な環境だったこともあって、既存の自動化ツールだとうまくいかなかったんですよね。
「これは自動化は難しいね」ということで、結局ずっと手作業で運用していたようです。
部署を移動してきて前任者から引き継いで、私もその業務をやるようになったのですが「こんな面倒くさい作業、何としても自動化したい」という強い思いで、日々色々と試行錯誤を繰り返していました。
ただ残念なことに会社で利用できる環境としてはMicrosoft 365 Copilotくらいです。
KEITO:
そのパターン、よくありますよね。
サウスさん:
そうなんです。
ClaudeCodeとかCodexとかあればズバッとなにか作れたのに〜と思いつつ、Copilotに相談しながら、Windows標準のVisual Studio Code上で、必要なファイルを1つずつ作って行きました。
拡張機能を作りながら動かないエラーが出る度にCopilotに相談しつつ少しずつ組み上げていきました。
と、大掛かりな感じで言ってみましたが、業務の隙間を縫って3日くらいで出来ていたと思います。
STEP 1:拡張側に入力欄を用意する
最初の構想としては全然イメージがなかったのですが、Copilotと相談しながらサイドバーで管理できるスタイルにしよう、という方向に固まりました。
メンテナンスの度に微妙に内容が変わるし、日付も毎回変更する必要があったので「お知らせタイトル」「本文」「表示開始日時」「表示終了日時」の入力欄を設けるのと、進捗管理をするために「処理中」「完了」「エラー」などがリアルタイムで分かるようにしてみました。
▼実際の画像はお見せ出来ないのでイメージです。
STEP 2:各店舗を自動的に巡回する
「一括更新開始」を押すだけで、各店舗の管理画面を順に開き、お知らせ文の貼り付けから表示期間の設定、保存までを自動で実行してくれます。
作業自体は単純ですが、100店舗を超えると時間がかかる上に、まったく面白くありません。
そこで拡張機能を使い、PowerAutomateでは難しかった操作まで自動化しました。これを手作業でやっていた頃には、もう戻れません。
STEP 3:人間は”確認”だけでよくなった
以前は、「まだ終わってない店舗ある?」「どこまでやった?」みたいなメンバー間での確認も含めて、かなりアナログな手作業感の強い運用でした。
今は、ボタンを押す→進捗を見る→エラー店舗だけ確認、で済むようになっていますので、”人間が作業する”というより、”監督する”に近い感覚になりました。
Q. これで仕事はどう変わりましたか?
KEITO:
かなり大きい変化ですね。実際に運用してみて、どんな変化がありましたか?
サウスさん:
まず単純に、2日くらいかかっていた作業が、30分程度の放置で終わるようになりました。
KEITO:
それは業務効率化の良い成功事例ですね!
サウス:
はい。
自分にとって一番大きかったのは、ずっと面倒だった仕事が消えたことです。
考える必要はないけれど地味に集中力を削られる、何も生み出さないのにやるしかない「作業」。しかも件数が多く、「まだこんなに残ってる……」という疲れ方をする。それが今では「更新しておきますね〜、ぽちっ」で終わる。これはかなり大きいです。
KEITO:
わかります。そういった地道な作業こそAIが向いてるんですよね。
サウス:
ですね!あと個人的には、”今まで無理だと思われていたことが、AI時代の新しい手段で突破できた”というのがすごく嬉しかったですね。
KEITO:
素晴らしいです!貴重な事例共有ありがとうございます!
ではでは、今日はサウスさんから『ブラウザ拡張機能 × AIで「2日かかっていた全店舗のお知らせ更新」をワンクリック化した話』をお伺い致しました。
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AI苦手なんすよねー、使ってますけど🐢
常勤時代は、1人仕事効率化になってました。なかなか組織全体でやれなかったなぁ。なんて思いだしながら読みました。